例年ですと、この時期のプロゴルフ界はビッグトーナメントが目白押し、試合や選手の話題に事欠くことがありませんが、コロナ禍の今年はそうはいきません。
しかし、トーナメント主催者の方々は、少しでもファンの皆さんにゴルフを楽しんでいただこうと、大会の開催予定だった週にいろいろなゴルフ番組づくりをしております。10月初めのバンテリン東海クラシックもその1つ。星野陸也や時松隆光が出場、番組の内容は20代30代40代の世代対決。トーナメントとは違った面白みがある番組でした。
東海クラシックは50年も前、1970年から開催されており、その昔、私のゴルフ人生のターニングポイントになった大会でもあります。実はその頃の私は、トーナメントで何勝かはしていましたが、成績が荒く安定度に欠けた選手でした。その原因は私の心の中にありました。もちろん、どの試合も優勝を目指して試合に臨むわけですが、試合も中頃、優勝に手が届かない順位になると心の中は「2位も10位も同じだ」と、試合の緊張感から逃げ出していたのです。
そんな私を忍耐強い大人のプロゴルファーにしてくれたのが76年の東海クラシック。予選ラウンドを4オーバーの最下位で通過した私は、当時新しく認可された現在のボール、ラージボールをキャディーバッグから取り出し、心新たにラウンドすると大会3日目は68、最終日も67で回り試合はプレーオフ。内田繁・杉原輝雄を破り逆転優勝してしまったのです。以来、試合がどんな状況であれ「一打入魂」を貫き、その年その1勝だけで賞金王になってしまった思い出の大会です。
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