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三陸海岸に見た「復興」の風景 「復興」はすでに目の前の現実になりつつある

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宮城県女川(おながわ)町を9年ぶりに訪れた。前回訪れたのは震災直後の夏。そこにあったのは津波が襲った後のむき出しの岩肌とがれきの山、一部残った家屋と周辺の何もない空間だった。それでも遠くに見える太平洋は美しかった。

今はがれきもなくなり、海辺の土地はきれいに整地された。住宅は高台に移転し、町庁舎や学校はモダンな建物に生まれ変わった。海岸沿いは商業施設だけが建設を認められていて、瀟洒(しょうしゃ)なお店ができていたりする。

ふと“Build Back Better”(よりよく復興)という言葉が思い浮かんだ。米大統領選挙における民主党のジョー・バイデン元副大統領の選挙スローガンである。「3つのB」をバイデン(Biden)氏の頭文字に重ねているのだろう。

「3B」は開発や防災の分野でしばしば使われる概念だ。自然災害などに襲われたのは不幸なことであったけど、せっかくだから以前よりよい世界にしよう、レジリエンスを高めて災害に強い街を残そう、といった方向性を指す。

おそらく民主党支持者の多くはトランプ政権を「災難」と受け止めているのだろう。バイデン氏が目指すのは、そのものずばり米国の「復興」であるのかもしれない。

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