──苦境に陥った外食業界の中でも、宴会需要の喪失などを背景に、居酒屋業態の苦戦が鮮明です。
当社も4〜5月には多くの店舗で臨時休業や時短営業に踏み切るなど、影響は大きかった。一部店舗では持ち帰りのみの営業を行い、うずたかく積まれた串カツ弁当を店先で販売するなど、1円でも多く稼ぐために最大限の努力をした。
ただ、もともと開放感のある路面店を主体に展開しており、繁華街やビジネス街よりも住宅街を攻める出店戦略を取っていたため、ほかの総合居酒屋チェーンに比べ回復スピードは速い。とはいえ、こうした戦略が奏功したのは、ただただ時の運。コロナ前は完璧といわれていた、ロイヤルHDのポートフォリオ(ホテル・外食・機内食など)が総崩れするなど、まったく先が読めない状況下において、たまたま当社の出店戦略がはまっただけとしかいいようがない。
──回復スピードが速いとはいえ、9月の既存店売上高はいまだに前年同月比8割弱の水準です。
居酒屋という業態の性質上、店内の売り上げ不振は業績に直結する。来期(21年11月期)も、店内の売り上げはコロナ前の8〜9割までしか戻らないと考えている。だからこそ、残りの1〜2割をどう埋めていくかが今後のカギを握る。
いちばん大きいのはやはり店外強化だ。宅配・持ち帰り対応店の拡充だけでなく、新たな販路も開拓した。4月には通販サイト「オイシックス」を利用しEC(ネット通販)に対応、5月以降はスーパーの「オオゼキ」や「まいばすけっと」に当社の冷凍串カツを卸すことで内食にも力を入れている。
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