1998年のスタート以来、毎年10人のアーティストを世に送り出してきた東京オペラシティ文化財団の名物企画「B→C(ビートゥーシー):バッハからコンテンポラリーへ」が、22年目のシーズンを迎えている。
「B→C」は、実力ある個性的な日本人演奏家たちに、バッハ作品(B=Bach)と現代作品(C=Contemporary)を軸としたプログラムを自由に組ませる好企画。演奏のみならずプログラムづくりのセンスをも問われる「B→C」は、新進演奏家たちにとっての登竜門的イベントだといえそうだ。21年にも及ぶシーズンが経過したことによって、これまでに200人以上の若き音楽家たちがこのステージから巣立っていることにも価値がある。
第1回の松原勝也(バイオリン)を筆頭に、ずらりと並ぶ過去の出演者たちの顔ぶれは壮観そのもの。村治佳織(ギター/第14回)、森麻季(ソプラノ/第44回)、小松亮太(バンドネオン/第59回)など、まさに過去20年間の新進演奏家一覧といった趣だ。しかもそのほとんどが現在第一線で活躍する演奏者であることからも、運営側の確かな選択眼がうかがえる。
サイトに掲載された過去200回(98〜2017年度)の楽器別分布も興味深い。ピアノ21、弦楽器48、木管楽器40、金管楽器23、打楽器10、声楽22、ギター7、その他29という内訳だ。その他にはリコーダーやハーモニカ、邦楽器などまでが含まれ、「彼らが奏でるバッハはいったい……?」と想像するだけでも楽しくなる。
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