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激変する中国のカフェ市場 日本勢にもチャンスあるか

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上海市の中心部にオープンしたドトールコーヒーの店舗。既存勢力の牙城を切り崩せるか(撮影:田中信彦)

中国のカフェが激変している。これまで米国のスターバックス(以下スタバ)の独壇場ともいうべき状況だったが、ITを活用した宣伝戦略、アプリでの注文・決済、迅速なデリバリーなどを武器に中国資本の新興勢力が急成長、新たに市場が拡大している。日系大手チェーンも戦列に加わり、競争はますます激化しそうだ。

中国の街に本格的にカフェが広まったのは1999年、スタバの中国1号店(北京市)が出店されて以降のことだ。「サードプレース(自宅でも職場でもない、自分らしく過ごせる第3の場所)」のコンセプトを中国でも追求し、当時から全面禁煙を貫き、落ち着いたレイアウトの店作りで都市部の新中間層や知識層を中心に強い支持を得た。2019年3月現在、全土に3700を超える店舗を展開、圧倒的な存在感を示してきた。

そのスタバの眼前に突如として彗星のごとく躍り出たのが、ラッキンコーヒー(luckin coffee=瑞幸珈琲)である。ラッキンはIT企業家が17年10月、北京で創業。創業わずか1年半で全国に2300店舗をオープン、19年末までにスタバの店舗数を超える見込みという。

スタバとラッキンのビジネスモデルはまさに正反対だ。スタバは「第3の場所」の表現どおり、「空間を売る」側面が強い。店舗に一定の広さと高級感が必要で、スタッフの育成にも時間がかかる。いわば立派な器を構え、丁重にもてなす「重たい」経営モデルである。

一方、ラッキンのモデルは「軽さ」が特徴だ。コーヒーの味へのこだわりはスタバ同様、強く標榜するが、店舗は基本的にテイクアウトかデリバリーが前提。簡単な厨房とカウンターのみのシンプルな造りで、座席はあっても数席程度の店が大半だ。オフィスビルやホテルのロビーの一角、ショッピングモールの一テナントといった形態が多い。出店費用は安く、スタッフも少人数で十分回せる。

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