新緑の季節の到来とともに、世界最古の市民オーケストラ「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」が来日する(5月27日〜6月2日/サントリーホールほか)。1743年の創設以来276年もの歴史を誇るこの団体は、世界初の“一般市民のためのオーケストラ”として知られる。
それまでオーケストラは、王侯貴族によって運営される宮廷専属のものだった。しかしゲヴァントハウス管弦楽団は、18世紀に商都として栄えたドイツの都市ライプツィヒで音楽を愛好する商人たちが資金を出し合って発足させた画期的な存在だ。
「ゲヴァントハウス」の名は、商人たちの拠点であった織物職人の集会所(ゲヴァントハウス)に由来し、一般市民や愛好家たちの支援の下、現代に至る輝かしい歴史と名声を築き上げてきたのだ。
このオーケストラを率いる歴代のカペルマイスター(楽長)からも歴史の重みが感じられる。例えば、19世紀を代表するロマン派の作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンもその一人だ。
今回の来日公演を指揮するカペルマイスターは、1978年ラトビア生まれのアンドリス・ネルソンス。同じくラトビア出身の俊英バイバ・スクリデ(バイオリン)をソリストに迎えることにより、“クラシック界のレジェンド”といえる同楽団がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかに注目したい。
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