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ライフ #クラシック音楽最新事情

不眠解消につながる再生数14億回の音楽 人気ジャンルとして確立されつつある「ポスト・クラシカル」

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  • 田中 泰 日本クラシックソムリエ協会 代表理事
3月7日、15年ぶりに来日を果たしたリヒター。メディア関係者を前に演奏(©Mike Terry)

ここ数年、音楽市場で人気ジャンルとして確立されつつある「ポスト・クラシカル」という言葉をご存じだろうか。このジャンルを積極的に推進しているユニバーサル ミュージックのホームページでは、「クラシック音楽が伝統的に培ってきた美しくアコースティック的なサウンドを用いながら、1990年代以降のエレクトロニカ(電子音楽)の手法も取り入れた、現代的な感覚を持つアーティストたちの音楽」と説明されている。

ポスト・クラシカルの特長を一言で言い表すのならば「心地よさ」だろう。時代の先端を行く現代音楽は実験的で聴きにくい側面があるが、その対極にある心地よい音楽なのだ。

先日、このジャンルを代表するアーティストの一人、マックス・リヒターが、15年ぶりの来日を果たした。66年ドイツ生まれの作曲家で、ピアニスト。英エディンバラ大学と英王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、フィレンツェで、イタリアを代表する作曲家のルチアーノ・ベリオ(1925〜2003)に師事した。まさに現代音楽の王道教育を受けてきた人物だ。

リヒターが手がける音楽のキーワードが、「スリープ(眠り)」というのは興味深い。音楽をインターネットで聴くApple Musicなどのストリーミングの世界で、彼の音楽の再生数は14億回以上を記録している。こうした実績からも、いかに人々が心地よさを求めているのかがうかがえる。

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