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ライフ #クラシック音楽最新事情

スター誕生の瞬間、コンクール鑑賞の魅力 コンサートとは一味違う緊張感

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  • 田中 泰 日本クラシックソムリエ協会 代表理事
昨年開催された「第6回仙台国際音楽コンクール」。バイオリン部門の優勝者チャン・ユジン

2017年に直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若きピアニストの挑戦を描く。コンクールの舞台裏や出場者たちの熱き戦いと心の葛藤を表現した同書の大ヒットによって、コンクールへの注目度が急上昇している。今年10月には映画版『蜜蜂と遠雷』が公開され、ブームはさらなる盛り上がりを見せるだろう。

この作品の題材となったのが、静岡県浜松市で開催される「浜松国際ピアノコンクール」だ。“楽器と音楽のまち”として名高い浜松市の市制80年を記念して1991年にスタートし、以後3年ごとに開催されてきた。

コンクールの価値とは、過去にどれだけ優秀な音楽家を輩出したかだ。同コンクールの入賞者を振り返ると、後に「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門でアジア人初&女性初の優勝という快挙を成し遂げた上原彩子や、「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝したラファウ・ブレハッチとチョ・ソンジンらが挙げられる。優れた音楽家を毎回のように輩出してきた“登竜門”としての評価は極めて高い。

昨秋開催された第10回では、97年生まれのトルコの俊英ジャン・チャクムルが優勝。2位には99年生まれの牛田智大が入賞した。こうした若手音楽家の活躍に期待が高まる。

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