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政治・経済・投資 #21世紀の証言 石川九楊

「文字の危機」を乗り越えるためには「手書き」の復権が必要、手書きの身体性が思考を深める

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書家の石川九楊氏(撮影:梅谷秀司)
「書を言葉で解き明かす」という独自の評論活動を行う、書家の石川九楊氏の証言を全3回に分けてお届けする(第3回)。

「文字の危機」を乗り越えるために、どうすべきか。答えは明快。「手書き」を復権させることだ。

この四半世紀の主要な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こす。

人間とは、本質的に「手」の存在。読み手、書き手、語り手。こうした接尾辞の「手」に象徴されるように、手で表現し、手で仕事をするのが人間なのだ。パソコンやスマホの普及によってわれわれはまさに「手を見失った」状態にある。だからこそ、会社においても、大切な事業企画書、感謝の思いを伝える手紙などは、チャート式図表でけむに巻くのではなく、細部までを詰めた手書きをするべきだ。

そのうえで「縦書き」であるべきだ。東アジアの漢字文明圏において、文字は歴史的に縦に書かれてきた。ひらがなも横書きから生まれてきた形ではない。縦書きのための言葉である。また縦書きをすることによって、「天」が意識され、「天に誓って」という言葉の信憑性が保証される。

「筆蝕の芸術」

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