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政治・経済・投資 #21世紀の証言 石川九楊

商業用の作品は純粋な芸術作品より難しい、大河ドラマ『べらぼう』は「う」の筆運びに難儀

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書家の石川九楊氏(撮影:梅谷秀司)
「書を言葉で解き明かす」という独自の評論活動を行う、書家の石川九楊氏の証言を全3回に分けてお届けする(第2回)。
この四半世紀の主要な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こす。

書家として独立して以来、自身の芸術的探求としての作品制作の傍ら、様々な商業用の揮毫も手がけてきた。会社を辞めた直後は、地方のお菓子屋のパッケージやカレンダーの題字なども引き受けて糊口をしのいだ。

実は、純粋な芸術作品よりも、こうした商業用の作品のほうがはるかに難しい。私がよく口にするのは、「そば屋の品書きの札がいちばん難しい」ということ。そば屋の伝統や歴史を感じさせる風格があり、かつ、誰もが読め、食指が動くものでなければならない。クライアントの要望を満たすと同時に、「石川九楊が書いた」という私自身の書の証明・痕跡をも残さなければならない。

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