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MRJ、5度目の延期 終わらぬ重工の混乱 「骨身にしみた」三菱重工業のリスク分析不足

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三菱重工の宮永俊一社長は反省の弁を口にしながらも、「投資回収は十分可能」とした(撮影:風間仁一郎)

半世紀ぶりの国産旅客機の夢がまた遠のいた。

三菱重工業は1月23日、開発中のジェット旅客機「MRJ」の初納入がこれまで予定していた2018年半ばから20年半ばになると発表した。納入延期は5回目で当初計画から7年の遅れとなる。

[図表1]
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MRJは15年11月に初飛行に成功した後、国土交通省による機体の設計安全認証である「型式証明(TC)」取得のため、飛行試験を続けてきた。だが最新の安全基準を満たすため一部電子機器の配置を見直した結果、2万3000本もの電線の配置から設計を変えることとなった。

今後は設計変更を反映したうえで飛行試験をやり直さなければならず、また、TC取得には変更箇所の一つひとつで安全を証明する必要がある。

なぜ今になって再度の設計変更なのか。民間航空機開発の経験がない日本人技術者たちの安全に対する認識と、TCで求められる安全性との違いが原因だ。

見通しの甘さが露呈

「TC取得に関してわれわれの知見が足りなかった」と、MRJ事業を担う三菱航空機の岸信夫副社長は過ちを認める。昨年11月以降、TC取得の経験が豊富な外国人技術者を大量に採用。少しでも遅れを取り戻したい考えだ。

航空機産業は巨額の開発費を10年単位で回収していくのが定石。新規参入である以上、一定のリスクは覚悟していた。それでも「骨身にしみたのは、開発前の情報収集・リスク分析不足だった」と重工の宮永俊一社長は悔やむ。

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