株式市場では企業業績への先行き不透明感が依然として強い。3月期決算会社は2016年4~6月(第1四半期)の公表と同時に、通期の業績見通しを下方修正するケースが相次いだ。
主因は外国為替市場で円高基調が続いていることだ。ドル円相場は一時、1ドル=99円台まで進行。輸出企業には逆風が吹いている。
だが、円高だからといって、海外で稼ぐ会社の業績が軒並み悪化しているわけではない。半導体試験装置の大手アドバンテストは17年3月期営業利益予想を上方修正。従来の100億円(前期比20.6%減)から110億円(同12.7%減)へ引き上げた。減益見通しに変わりはないが、前提となる為替を1ドル=110円から100円と見直したにもかかわらず、減益幅は縮小する可能性が高い。
株価は将来の出来事などを織り込んで動く。同社株の値動きを見ると、7月6日の取引時間中につけた1021円をボトムに値上がり。8月31日には一時、1556円まで上昇した。今後の収益回復への期待を反映した価格形成ともいえる。
吉野家に円高の恩恵
そこで、2、3月期決算会社を対象に、今下期(3月期企業ならば16年10月~17年3月)の営業利益の増益率を算出。伸び率の大きい順に並べたのが図表1だ。
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