訪日外国人観光客(インバウンド)の人数は堅調に増え続けるものの、“爆買い”が鳴りを潜めた今、関連銘柄の株価は冴えない。
図表1はかつて関連銘柄として注目を集めた会社から、時価総額1000億〜6000億円の銘柄を抽出し、年初来高値を起点に株価の下落率が大きい順に並べたものだ。
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1位にはカシオ計算機、4位にはシチズンホールディングスと腕時計メーカーが上位にランクインした。円高による海外収益悪化も嫌気され、売りが際立っている。
シチズンの時計事業は、2016年4〜6月期(第1四半期)に前年同期比で13.4%の減収となっている。同社は決算資料で「国内市場がインバウンド需要の落ち込みで苦戦した」と説明。時価総額でランキングの対象外となった業界首位のセイコーホールディングスも、1月4日の大発会でつけた702円から56.4%の下落率と、株価は低迷ぎみだ。
ほかには、5位のロート製薬や19位のマツモトキヨシホールディングスなど、訪日客が口コミで広めた生活用品のメーカーや小売りの銘柄が冴えない。7月の家計調査で実質消費支出が5カ月連続で落ち込んでおり、拡大余地のあるインバウンドに頼る構図が続く。空港の国際線ロビーに土産品を置くなど取り込みに心血を注ぐ。
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