インターネットの普及が生んださまざまなビジネス。最も成功したものの一つがOTA(オンライン旅行会社)だ。それまで電話や対面で行っていた航空券やホテルの予約をネットでできるようになり、その利便性から規模は急拡大している。
今年3月末に上場したエボラブルアジアはそうしたOTAの一つ。国内航空券の販売、ベトナムでのITオフショア開発、訪日外国人観光客(インバウンド)関連ビジネスの三つが主力事業だ。
2007年に創業。それぞれ起業していた吉村英毅社長と大石崇徳会長が、事業を統合する形でスタートした。
拡大する
利益の8割を稼ぐのが、自社運営サイト「空旅.com」などによる国内航空券の販売だ。OTAとしては唯一、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)などの大手とLCC(格安航空会社)を含めた、国内で就航している全14社を取り扱う。
事業の中核となる予約サイトシステムは内製化しており、500社以上のサイトにOEM供給している。当初は自社の制作コストを下げる目的で11年にベトナムへ進出。12年には法人を設立し、低コストを生かしたITオフショア開発事業に参入した。
この事業は、案件を受託するのでなく、顧客IT企業の要望に合わせて人材を集め、オフィスや人事管理だけを行うプラットフォーム型。そのため、納品延期や遊休人員の発生リスクが回避できる。
武器はスピード感
同社の特徴は「経営のスピード感にある」と吉村社長。先行者利益が大きいインターネット業界では競合に先んじて事業規模を拡大することが重要だからだ。実際、上場後には民泊事業へ参入、米国のキャンピングカー手配会社を買収、光通信と法人向け出張手配事業で提携するなど、矢継ぎ早に施策を進めている。
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