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閑古鳥が鳴く百貨店のインバウンド売り場 爆買いバブル、"宴のあと"は収益を直撃

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銀座の街は訪日客であふれる。が、かつてにぎわった百貨店の時計売り場は、今や寂しい(撮影:梅谷秀司)

7月初旬の昼下がり。銀座三越の時計売り場に客の姿はなく、店員たちは手持ちぶさたにしていた。

売り場は訪日外国人観光客(インバウンド)消費の活況を受け、2015年秋に大幅増床したばかり。ロレックスやフランク・ミュラーなど、高級時計が飛ぶように売れた光景は、もはや夢のようだ。

同様の異変は、松屋銀座、伊勢丹新宿店、新宿タカシマヤ、大丸心斎橋店などでも起こっている。訪日客が多く訪れる都市にある大型店の多くが、突然の冷え込みに対し戸惑っている状況である。

訪日客消費が盛り上がりを見せるようになったのは、中国の通貨・元がドル高につれて強くなったことに加え、14年秋から中国人へのビザの発給要件が緩和されたこと、免税対象商品が拡大されたことなどがきっかけだ。

訪日客の来店は急増し、高級ブランドの時計や宝飾品がよく売れた。低迷していた百貨店全体の売上高は、15年4〜10月の7カ月間、前年同期比でプラスとなった。

5月からは客数も減

ところが、空前のバブルも長くは続かなかった。15年8月の元切り下げ以降、元安が進み、さらに年明けからは円高となったことで、日本で物を購入するメリットは薄れた。訪日客向け売上高は大きく下落。今年4月以降は前年割れとなっている(図表1)。

[図表1]
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落ち込みが顕著なのは、客1人当たりの購入金額だ。時計などの高級品から、比較的安価な化粧品へと売れ筋が変わり、今年5月の購入金額は、最盛期から4割減の約5.7万円となった(日本百貨店協会調べ)。さらに4月まで高水準を保っていた客数も、5月以降は前年の水準に届かない店舗が続出している。

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