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世界経済にのしかかるデフレ圧力と円高 どうやら中国当局は人民元の下落を容認

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  • 村田 雅志 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン通貨ストラテジスト、CFA

7月にいったん持ち直したかのように見えた人民元が、8月に入り再び下落を続けている。

中国人民銀行が運営する中国外国為替取引システム(CFETS)は、昨年12月からCFETS人民元指数(元指数)を公表している(図表1)。元指数はドルだけでなくユーロや円など主要13通貨に対する人民元の値動きを総合的に示すものとされる。元指数は昨年末の100.94から下落が続き、7月第2週には94.25と年初来安値を記録。7月末には95.34まで反発したが、8月に入ると再び下落し、8月第2週は94.49まで下落した。その後も人民元は主要通貨に対し下落を続けていることから、8月第3週も元指数は下落し、年初来安値を更新するとみられる。

[図表1]
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人民元の為替レート(元レート)は、ドルや円のように市場で決まる変動相場制ではなく、管理変動相場制と呼ばれる制度の下で決められる。元レートは中国当局の意向を色濃く反映したものといえ、元指数の下落は中国当局が人民元の下落を容認していることを示唆している。

中国当局が元安に誘導する背景には、中国の資本流出と景気減速の継続がある。中国の国際収支統計(速報値)によると、4〜6月期の資本・金融収支は594億ドルの赤字で、2010年7〜9月期以来の大幅な赤字を記録。中国の外貨準備高は、貿易収支の黒字が続いているにもかかわらず7月に3.2兆ドルと前月から小幅減少しており、足元でも中国から国外への資本流出は続いているようだ。

中国景気の減速も歯止めがかからない。7月の中国製造業PMI(購買担当者指数)は49.9で、5カ月ぶりに景況悪化傾向を示す50割れの水準。同月の鉱工業生産は前年比+6.0%、小売売上高は同10.2%増といずれも市場予想を下回った。同月の新規元建て融資は4636億元と2年ぶりの低水準となった。

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