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製造業と非製造業で異なる景況感、その行方は? 非連動は過去には長続きしなかったが

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  • 伊藤 高志 野村証券 エクイティ・マーケット・ストラテジスト

決算シーズンが佳境を迎えている。現在、中国に代表される新興国経済の停滞感、米国の利上げ時期をめぐる憶測など、影響が一国にとどまらない課題に市場の関心が集中しがちであるが、気を取り直して、企業決算のポイントを見てみよう。

まず、2015年度第2四半期の業績から。ラッセル野村ラージキャップ指数(大型株中心、除く金融)ベースの予想経常増益率はマイナス6.3%と減益になっている。第1四半期実績は30.2%増益であったので、見た目は急ブレーキがかかる予想だ。

あらためて言うまでもないが、この予想は保守的だ。7~8月に発表された第1四半期の業績が非常に好調な結果で、本来であれば上期予想や通期予想を上方修正すべきところ、将来の不透明さなどを理由に十分に上方修正が進まなかったことが、不自然な予想の背景にあろう。15年度第2四半期は、生産こそ停滞ぎみであったものの、ドル円レートは前年比で18円のドル高円安、原油価格も同52%下落しており、収益面では条件がよい。結果的に増益で着地できる可能性は極めて高い。

第2四半期決算の結果よりも重要度が高いのが、今後の企業業績の方向感であり、これを示す指標としては、リビジョンインデックス(以下RI)がある。RIは、アナリストが個別企業の業績予想の修正を行った際、「上方修正となった銘柄構成比と下方修正となった銘柄構成比の差分」として計算される。プラスであれば上方修正優勢、マイナスであれば下方修正が優勢であることを示す。

このRIは全産業(除く金融)ベースで足元はマイナス7.4%と下方修正が優勢となっている(10月26日時点)。内訳を見ると、中国経済の減速の影響などから製造業のRIがマイナス19%とマイナス幅が大きくなっているのに対して、非製造業(除く金融)のRIはプラス13.8%と、依然、上方修正が優勢だ。製造業と非製造業は現在、非連動(デカップリング)状態にあるのだ。

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