北陸新幹線・金沢開業の盛り上がりに呼応し、敦賀─新大阪間の未定ルートをどうするか、議論が熱を帯びてきた。既存の案は三つだったが、ここに来て新たなアイデアも浮上してきた。
もともとの案は「若狭ルート」「湖西(こせい)ルート」「米原ルート」の三つ(図表1)。8月には与党の検討委員会が初会合を開催しており、2年以内に結論を出す予定だ。いずれもリニア中央新幹線の名古屋─大阪間が開業する2045年より早期の開通を目指す。
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3案には一長一短がある。福井県小浜市、京都府亀岡市を経由する若狭ルートは、1973年策定の新幹線整備計画に明記された“公式ルート”。富山、石川に続いて、県の全域に新幹線を走らせたい福井県は、当然ながらこの案を推す。もっとも3ルート中、建設延長が最長で、費用も割高なのが難点である。大都市を通らないため、経済効果は最も小さい。
一方、湖西ルートは京都市を通るため、旅客需要への期待は高い。が、京都以降は東海旅客鉄道(JR東海)が運行する、東海道新幹線に乗り入れる前提。JR東海は過密なダイヤに北陸新幹線が割って入ることに難色を示している。
米原ルートは建設距離が最短で済み、地元の費用負担を減らせるとして、関西の自治体が推している。ただ、米原からは東海道新幹線に乗り入れる計画で、この点が湖西ルートと同様に障害である。
そんななか現れたのが小浜市を経由して京都駅に乗り入れる「小浜・京都ルート」。東海道新幹線に乗り入れず、京都─新大阪間は新たに設ける地下トンネルで結ぶ。
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