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井上慎一 ピーチ・アビエーション CEO 安かろう、悪かろうのLCCは時代遅れだ

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国内で格安航空会社(LCC)が相次いで参入したのが3年前。その中で唯一、黒字化しているのがANAホールディングスが出資するピーチ・アビエーションだ。その強みはどこにあるのか。井上慎一CEOに聞いた。

いのうえ・しんいち●1958年生まれ。三菱重工業を経て、90年全日本空輸入社。2011年2月から現職。(撮影:尾形文繁)

──国内LCCの中では勝ち組ともいわれる。

私を含め社員全員は、まだ成功したと思っていない。2015年度に累積損失を一掃する計画で、これでやっとスタートラインに立てる。そうした意味では、国内のLCCはどこもスタートラインにさえ立っておらず、「LCCはこんなものか」と思われてしまう。それではまずい。

ただ13年度は単年で黒字(約10億円の純利益)を出し、当社の事業モデルで利益が出せるとわかった。

──事業モデルの強みとは?

LCCの事業モデルを日本流にカスタマイズした。原則としてLCCは払い戻しに応じないが、それではお客様に対して愛がない。そこでチケット代金の10%分を支払えば、一定の条件下で全額を補償する保険をつけた。また、LCCには機内エンターテインメントがない。そこでお客様のスマートフォンなどに、事前に映画や音楽をダウンロードし、機内で楽しめるようにした。

ほかの先進国でも「安かろう、悪かろう」のLCCはもはや時代遅れ。欧州大手のライアンエアーが近年ホームページを刷新し、大手と見まごうような洗練されたデザインに変えたのがいい例だ。われわれも機材繰りなど基本的なプラットフォームは従来のLCCモデルを踏襲している。それに加えて何か「おもろいこと」が必要だ。お客様の期待が世界的に変わりつつある。

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