怪しまれず「実家の親の貯金額」さらっと聞く方法 親が元気なうちに「介護について」話しておく

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教えて! 黒田先生

Q.親の資産を子どもが知る必要ってあるの?
A.「親の介護は親のお金で」が大原則。家族全員で共有しましょう。

親の介護にかかる費用は、親のお金でまかなうことが大原則です。なぜなら高齢者の多くは、自分の老後資金の準備ができているからです。2020年の金融広報中央委員会の調査によると、70歳以上の世帯の金融資産保有額は平均2208万円。かなりの額です。

でも、平均額は資産家が引き上げてしまう傾向にあるので中央値(貯蓄額を低い人から高い人へと順番に並べたときにまん中に位置する額)を見てみましょう。それでも1394万円。けっこう安心です。といっても個人差はありますから、親に確認しないことには介護にどの程度お金がかけられるのか、どのランクの施設に入所できるのかもわかりません。

それに、お金の話は親が元気なうちに聞くのがベスト。倒れて入院した病室で、キャッシュカードの暗証番号を聞くのもつらいですし、認知症になると家族であってもお金の出し入れがむずかしくなります。きょうだい間でのモメごとを未然に防ぐためにも、親の資産を共有しておくことをおすすめします。

©上大岡トメ・黒田尚子/主婦の友社
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