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「コロナ禍の夏の甲子園」に抱く違和感の正体 交流試合の「150球熱投」は賛美すべきものか

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交流試合で150球を投げた智辯学園の西村王雅投手(写真:時事)

阪神甲子園球場と阪神タイガースが日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生に贈った「甲子園の土」入りのオリジナルキーホルダーが、転売サイトなどで売りに出されたことが話題になっている。

報道では100点以上が売られているとのことだったが、筆者が見たかぎりでは10点ほどだった。もともと阪神甲子園球場は、甲子園の土入りキーホルダーを周年記念など折に触れて配布しており、それらは以前から転売されていた。そういう出品と混同した可能性はあろう。

それにしても、メディアでは大きな扱いとなった。

「神聖な甲子園の土を転売するとは」
 「(贈ってくれた)阪神タイガースや阪神甲子園球場の思いを考えろ」

SNSではそういう声が上がっている。

キーホルダーをめぐる"思い違い"

確かに、この手の非売品を転売する心根はあさましいかぎりだ。筆者は過去の記事でもプロ野球選手のサインを転売する輩について触れた。匿名性をいいことに何でもかんでも売り払うのは、モラルハザードといってよい。

しかしながら、このキーホルダーを受け取る側の思いも一色ではない。甲子園に手が届くような強豪校の生徒はありがたく受け取ったかもしれないが、そうでない球児もいたはずだ。

全国4000校弱のうち、甲子園に出る可能性が少しでもある高校は、地方大会の16強まで広げても800校ほどだ。だからといって転売してもよいわけではないが、それ以外の学校の選手たちの「甲子園への思い入れ」が多少薄くなっても仕方ないだろう。

キーホルダーは軟式野球の球児にも送られてきた。彼らが目指している全国大会の舞台は、甲子園ではなく、明石トーカロ球場だ。

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