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コロナが試す「人間性のテスト」で問われること 「過去」に学び、「水平思考」で攻めていく

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  • 清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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コロナ禍では、長期にわたって私たちの人間性が問われている(写真:wildpixel/iStock)

緊急事態宣言の延長が決まり、コロナ禍での生活が長期戦・持久戦となってきました。短期間の戦いであれば、守りを徹底してやり過ごすということも可能ですが、長期にわたる場合には、守りと攻めとを両輪で考える必要があります。

コロナ感染拡大は人間性のテスト

ドイツのシュタインマイヤー大統領は国民向けのスピーチでこのようなことを述べています。

「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は戦争ではない。国と国、兵と兵が相対しているのではなく、私たちの人間性が試されている。最高の姿を示そう」

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確かにコロナ禍は戦争というよりも、人間性のテストと言ったほうがしっくりくるかもしれません。自分勝手な振る舞いをせず、他人を思いやり、職務に誠実であること、さらに言えばアフターコロナ時代をよりよいものにするために新しいやり方を見いだしていくこと。これはまさに人間性のテストといえるでしょう。

この人間性のテストに合格するために、攻めと守りの思考で今、何をすべきかを考えてみたいと思います。

私たちがコロナ感染拡大に対してどう守りを固めるかは、やはり古典から学ぶことで得られることが大きいでしょう。全世界で今再び多くの人に読まれている、カミュの『ペスト』は読むのがとてもしんどい本ではありますが、コロナ時代のあり方について多くの示唆を得ることができます。一部を引用します。

「りっぱな人間、つまりほとんど誰にも病毒を感染させない人間とは、できるだけ気をゆるめない人間のことだ。しかも、そのためには、それこそよっぽどの意志と緊張をもって、決して気をゆるめないようにしていなければならんのだ」

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【誠実さの問題】

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