夫が家事を手伝っているのに「キレる」妻の胸中 「夫の家事」は余計な手間を増やすだけ?

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夫の気遣いは、かえって妻のイライラのもとになってしまうことも……(イラスト:MIYU)
夫たちが妻から言われた「キツいひと言」の裏側を、現役ママでもある筆者がひもとく本連載。第5回は、絶対言ってはいけないとわかっているけど、思わず“あの言葉”を発してしまった妻の心のうちを解説します。

夫に「洗い物」をしてほしくない時

「私が食器洗いをするときれいに洗えていないと洗い直しをしている妻。最近は『洗わないで』と言われている。どうすればいいのか……」(41歳・男性)

「妻が食事後の洗い物が大変そうで、いつもため息をつきながらやっているので、できるだけ自分が洗うように心がけたが、『洗い物しないで』と言われた」(40歳・男性)

「家事を手伝うと怒られ、手伝わなければそれはそれで怒られる」(38歳・男性)

こういったやりとりは、私の周りのママ友たちの会話からも見えてきます。例えば「洗い物をしてほしいけど、夫がやると食器の油汚れが全然落ちてないから、結局後で洗い直しているのよね」とか「夫が洗濯物を干すと、シワシワのままだったり、広げて干していなくて半乾きになっていたり、微妙なんだよね」など。

おそらく、こういったことを感じて、がっかりした気持ちになった末に、夫に対してイライラした態度をとってしまったり、「洗い物しないで」と言ってしまったりしているのでしょう。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

一方、夫側からすれば、せっかくやったことに対してそういう態度を取られると、やる気が失せるのは当たり前ですよね。「文句を言われるくらいならやらない」という気持ちにもなると思います。

こんなふうに、多くの夫婦が共通して揉めるということは、たぶん、家事スキルというものにおいて、もともとの男女間の能力の差が大きいということを認めざるをえません。やる気の問題でしょ……と私も思っていましたが、それだけではないような気がしています。

さて、夫がやってくれた家事を見て妻は、「せっかくやってくれたのをやり直したり、改善点を伝えたりするのは申し訳ない」とまず感じます。

ただし、例えば食器に油汚れが残っていたとして、次にその食器を使うときに、見なかったことにしてそのまま使えるレベルならいいのですが、どうしてもやり直ししないと気が済まない場合もあります。ただでさえ忙しいのに、余計な仕事が増えるわけで、そこにイライラする。

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