PaperLabがエコプロアワードで経産大臣賞 エプソン販売

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優れたエコ製品やサービスを表彰する「第1回エコプロアワード」で、エプソンの乾式オフィス製紙機『PaperLab(ペーパーラボ)A-8000』が経済産業大臣賞を受賞した。

ペーパーラボは使用済みのオフィス用紙を繊維状に分解し、文書情報を完全に抹消したうえで、再び繊維を結合・成形し、新たな紙を高速生産できる製品だ。その生産能力は1時間当たり約720枚という速さで、紙の厚さや色、サイズの指定ができる。

また、一般的に、A4用紙を1枚作るにはコップ1杯の水を必要とするが、ペーパーラボはほとんど水を使わないため、給排水設備が不要で、オフィス内に設置することが可能だ。そして、導入すれば廃棄物や紙の輸送で発生するCO2の削減、森林資源や水資源の保護に貢献できるのだ。ペーパーラボは、使用する紙の量を抑制したい企業や機密保持を重視する企業をはじめ、環境教育用の教材として、自治体での導入も進んでいるという。

エコプロアワードでは古紙をその場で再生する革新性に加え、ユーザーの資源循環の意識向上にもつながっている点が高く評価された。セイコーエプソンの執行役員技術開発本部副本部長の市川和弘氏は表彰式後の取材に「プリンターのリーディングカンパニーとして、印刷された紙の最後まで責任を持つために開発しました。これからも、社会にとって『なくてはならない会社』になれるよう、努力し続けたい」と語った。