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日本人を虜にする「フルラのバッグ」の魅力

フルラ

女性に大人気の「メトロポリス」シリーズはフルラのアイコン的な存在
日本でも幅広い年齢層の女性から支持を得ているイタリアのバッグブランド「FURLA(フルラ)」。昨今ではメンズラインの人気も高いという。会社としての売り上げも7年連続で2桁成長を続けているという成功の秘訣を、フルラジャパン初の日本人社長・倉田浩美氏に聞いた。

世界的ヒット商品誕生の背景には、
現場の声とスピード感

― イタリアのブランドでありながらも日本での売り上げが国単位では世界一位を占めるほど、フルラのバッグが日本の人々の心をとらえてやまないのはなぜでしょう?

倉田 まず、商品力です。イタリア製のレザーにイタリア職人たちの技が生きる100%イタリア起源であるバッグの質の良さはもちろんのこと、それを日本の消費者に合わせてデザインや仕様の変更を行う商品開発もしています。

フルラ ジャパン
代表取締役社長
倉田 浩美 氏

たとえば「メトロポリス(METROPOLIS)」のカスタマイズシリーズは、日本から企画を出した商品です。ファッション感度の高い日本の消費者に向けて、人気のミニバッグを自分好みにカスタマイズもできるという自由度をプラスしたもので、2015年の秋に発売されるやいなや、全世界で一気に人気が出ました。さらに、発案からたった9カ月で商品化したスピード感もあいまって、イタリア本社からも、「日本市場のニーズをもっと聞かせてほしい」と言われるほどの信頼を得ることができました。
 

― そうした日本独自の商品開発のアイデアは、どういったところから生まれるのでしょうか?

倉田 私が社長に就任してからは、日本からの商品開発を多く提案していますが、その根元にあるのが、お客様の声をダイレクトに拾っている店舗スタッフのアイデアです。年に2回の全国の店舗訪問と、全ストアスタッフと交流する懇親会を通じて、現場のスタッフから話を聞くようにしています。時にはスタッフのランチタイムに突然お邪魔して、一緒に時間を過ごすこともあるんですよ。

― 倉田社長と社員のみなさんが強い信頼感で結ばれているのを感じますが、そのようなカルチャーはもともとあったのでしょうか?

倉田 フルラでは、社員やスタッフのことを全世界共通で「フルラファミリー」と呼び、人を大事にするカルチャーが根付いています。家族と思えるほど社員を大事に思い、人にフォーカスを当てた組織づくりをしてきました。

当社の9割を占める女性社員が働きやすくなるように、ストアスタッフの時短勤務を小学校3年生まで利用できるようにしたり、長期休暇が取りやすいように休暇中の人員補助もプログラム化したりしています。2016年には、それまで契約社員だったスタッフをすべて正社員化しました。この制度も、現場のスタッフの要望から生まれました。

人がいちばん大切だからこそ、400名以上ものストアスタッフ一人ひとりと話す機会を設けて、「どこを改善したらいい?」「何でもいいから言ってね」とスタッフの声を聞いて回っています。

お茶くみ時代の経験が、成長戦略の礎に

― 社長ご自身も、就職してもお茶くみをさせられるなど、仕事を続ける中での悩みや壁もあったかと思います。いままさに働きながら悩みを抱えたり努力を続けたりしているビジネスパーソンへのアドバイスをお願いします。

倉田 フルラはもともと、第一次大戦後に女性たちの社会進出を、身に付けるものでサポートしようという発想から生まれたブランドです。

私自身も働く中で「なんでお茶くみなんかやらされるんだろう」「キャリアアップは望めないかもしれない」と壁にぶつかることは多々ありました。それでも“たかが仕事、されど仕事”。仕事には自分の生き方が投影されていると気づきました。

女性は仕事に対しての責任感も強い反面、挑戦に対して控えめな傾向があります。働く女性の方たちには「自分がここまでしかできない」という壁を決めてしまわず、枠にとらわれずに何でも挑戦してみてほしいと思います。

そして、男女問わずビジネスパーソンのみなさんには、業績や肩書だけに目を奪われず、人そのものに目を向けて仕事をしてほしいと思っています。そうすると、仕事も楽しくなるし、人生の幅も広がります。私は、お茶くみをするときも人に目を向けていたことで、相手の方の個性や思考を感じとり、人とかかわることの面白さを見いだしました。大変なときこそ周囲の人に目を向けて、取り組んでみてください。

― 最近では、男性向けのラインも人気が高いと聞きました。

女性のイメージが強いフルラだが、さまざまなシーンで活躍してくれそうな男性向けのビジネスバッグも好調だ

倉田 メンズは、2015年から本格的に始動しましたが、日本での売り上げは世界でのメンズ商品の売り上げの半分に迫るほど好調です。それもやはり女性向け同様に日本の男性に合わせた商品開発を行っていることも理由でしょう。欧米では縦長のトートバッグ型が好まれますが、日本の男性は横長のほうが使い慣れていたり、少しビビッドな色合いであっても着こなしに取り入れる柔軟性の高さがあったりします。そうした商品開発とマーケティングを重視してつくられた製品は、年々男性からの支持を集めるようになっています。

― 最後に読者にメッセージをお願いします。

倉田 これまでも母娘でご来店される方も多かったのですが、最近はそれに男性も加わりました。ベーシックなものから遊び心のあるものまで広いラインナップがありますので、10年先も愛用できるブランドです。

これからもブランドや製品を通じて、日本のビジネスパーソンを応援していきたいと思っています。

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