時計

時計史に残る名機、20周年モデルがすごい

グランドセイコー

20周年記念モデルの一つ「SBGH265」。プラチナケースをまとう希少な一本。世界限定20本、550万円

1960年の誕生以来、精度、視認性、耐久性を高いレベルで保ち、使いやすさを追求し”最高峰の腕時計”を目指した「グランドセイコー(GS)」が、昨年、さらにステップアップ。ブランドとして独立し、新たなスタートを切った。

今年は、GSの歴史の中でも特に重要なメカニカルムーブメント「9Sキャリバー」が20周年を迎え、その記念モデルが発表された。「9Sキャリバー」は、GS専用の自動巻きムーブメントとして1998年に誕生した(その後、2001年に手巻きも加わる)もの。そして当時、「9Sキャリバー」とともに制定されたのが「新GS規格」だった。

「新GS規格」はグランドセイコー独自の精度規格で、スイス時計が高精度を示す指針としている「スイス公式クロノメーター(COSC)」(優秀級)を超える基準を設定している。たとえば、COSCが日差-4~+6秒以内、五つの姿勢、15日の検査期間なのに対し、それぞれ日差-3~+5秒以内、六つの姿勢、17日となっている。数字だけ見てもすごいレベルなのだが、そこにはGSへの揺るぎない信頼と、単に商業目的だけでないプライドを感じることができる。

今回発表された新デザインの「キャリバー9S 20周年記念コレクション」は限定で、36000振動/時のハイビートムーブメントが搭載されている。3モデルあるのだが、そのうち2モデルは「新GS規格」以上の基準をクリアしたものとなっている。「新GS規格」以上というのは、GSには、「新GS規格」を超える「GS SPECIAL規格」、さらにすごい「V.F.A.規格」というものが存在する。冒頭に紹介したプラチナケースモデル「SBGH265」には、この「V.F.A.規格」を満たしたムーブメントが搭載されている。

ケースバックには獅子の紋章をあしらい「Very Fine Adjusted」と表記

「V.F.A.」とは、「Very Fine Adjusted」の略で、超高精度であること。今回あらためて制定された検定規格は日差-1~+3秒以内、34日の検査期間というとてつもないものだ。初めて「V.F.A.」モデルを発売したのが1969年だというのだから恐れ入る。ちなみに当時の基準は月差±1分だった。これも驚きである。もちろん、両輪のもう一方であるデザイン面もぬかりはない。そもそも腕にフィットさせるために曲線を描いているGSのケースだが、記念モデルではかん先ギリギリまでなだらかな弧が描かれており、フィット感がさらにレベルアップしているようだ。

仕上げも、得意とするザラツ研磨を駆使することで、ポリッシュとヘアラインがコントラストをつくり出すGSならではの美しさは健在。特に今回のモデルでは、ラグの辺りが複雑に入り組んでおり、とても難しい技術が要求されるのだが、二つのポリッシュがかん先ギリギリまでぶつからないように繊細なタッチで仕上げられるなど、さらに進化していることがうかがえる。

GSの最も重要なムーブメントの記念モデルには、技術を突き詰めることで出来上がった究極のカーブフォルムのケースが与えられた。それは、言い換えれば腕に最も優しいケースとも言える。

技術の追求の先に得られる最高の品質は、まさにGSの歴史そのもの。「9Sムーブメント20周年記念」に相応しいモデルとなっている。

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