マンタの名付け親になれる限定モデル発売 カール F. ブヘラ
1888年、スイスのルツェルンに創業以来、質の高いクラフトマンシップと独特のスタイル、細部に至るまでの精巧さで唯一無二の高級時計ブランドとして定着しているカール F. ブヘラ。そのブヘラが、2017年7月、イギリスに拠点を持つ非営利団体マンタトラストのためにダイバーズウォッチ「パトラビ スキューバテック」の限定モデルを188個発表。収益の一部がマンタの研究調査の資金に充てられることとなった。
巨大なひれを持って優雅に泳ぐ姿が神秘的なマンタ(オニイトマキエイ)は、近年、乱獲によって絶滅の危機に瀕している海洋生物の一つ。マンタトラストは、2011年に海洋生物学者ガイ・スティーブンスによって設立され、マンタの種の保全と生息圏の保護のために世界20カ国で活動している非営利団体だ。
限定モデルである「パトラビ スキューバテック マンタトラスト」の文字盤上には、平行線で埋められたような模様の上に、波間を縫って浮かび上がるように2匹のマンタの姿が描かれている。そして驚くべきは、188個の時計それぞれの裏蓋に描かれているエングレービングが、マンタトラストCEOのガイ・スティーブンスらが海中で撮影した個々のマンタの腹部の模様をかたどった一点ものだということ。その下には、IDが刻まれており、時計のオーナーは、このIDを使ってウェブサイトからマンタの名付け親になれるのだ。
本格的なダイバーズウォッチである「パトラビ スキューバテック」は、自動ヘリウムエスケープバルブにより深さ500メートルまでのダイビングに耐久性を発揮するという堅牢さと高い視認性と言う充実したスペックが特長だ。カール F. ブヘラのサーシャ・モエリCEOは「私たちは、マンタトラストのパートナーであることに誇りを持っています。この時計を購入することで、ただ一つのタイムピースを手に入れるだけではなく、マンタの保護にも貢献できます」と語っている。