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北陸新幹線「東北とひと味違う」駅前の開拓術 開業から2年「特需」が一段落した信越の今

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  • 櫛引 素夫 青森大学教授、地域ジャーナリスト、専門地域調査士

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雪が降りしきる飯山駅。ビッグデータを利用した旅客分析が始まっている(2017年2月、筆者撮影)

北海道新幹線の開業から1年、北陸新幹線の開業から2年が過ぎた。どちらの沿線も「開業特需」が一段落し、新たな「新幹線時代」の姿が見えつつある。両路線とも、筆者は沿線事情を追い切れていないが、2月下旬、真冬の長野県飯山市と新潟県上越市を訪れて、「信越の素顔」に接する機会があった。そして、開業対策の深化や、ビッグデータ活用の動きが起きていることを知った。春の節目の沿線模様を点描する。

「かまくら」の並ぶ飯山駅前

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真冬の飯山市は、すっぽりと雪に覆われていた。過去何度かの訪問は夏から秋だったので、筆者にとっては初めて目にする「雪国・北信濃」らしい景観だ。JR飯山駅前には「かまくら」がいくつか並んでいた。直前の2月11、12日に開かれた「第35回いいやま雪まつり」と「第17回かまくら祭り」のPRの名残だ。ともに、「雪と寺のまち」を掲げる同市を代表するイベントで、100体以上の「雪見灯籠」や市民手作りの大型雪像が市内に作られていたという。

飯山駅前のかまくらとベンチ(2017年2月、筆者撮影)

かまくらの中にはベンチとテーブルがあり、寒いながらもくつろげるようになっていた。そして、5月の大型連休に開かれる「いいやま菜の花まつり」のポスターが。真っ白なかまくらの中を彩る、鮮やかな黄色い菜の花の写真から、「春にまた会いましょう」という、控えめながら真っすぐなメッセージが伝わってきた。

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【東北とは違う「冬季のにぎわい」】

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