「パズドラ」大ヒットの真相 ガンホー森下社長が語った開発の裏側(上)
パズドラは12年2月20日のサービス開始から、ちょうど1年で900万ダウンロードを突破した。それまでソーシャルゲームの歴史を塗り替えたとされていたコナミの「ドラゴンコレクション」は12年2月時点の登録者が750万人。ここに至るまでに2年5カ月を要したことを考えれば、パズドラはソーシャルゲーム業界で、新しい金字塔を打ち立てたと言ってもいいだろう。
パズドラが大ヒットしている理由は何か。ガンホーは今後、どのような戦略を描いているのか。森下一喜社長兼CEOが本音を語った。
――ものすごい業績の伸びと株価の上昇です。
株価については、非常に高い期待値をいただいていると思っています。期待されることは、それ自体大変ありがたい。ただ、モノづくりと株価は関係ありません。株価を高くするために僕たちはゲームを作っているわけではないし、今も最高に面白いゲームを作るということだけを考えています。
――冷静ですね。
冷めていると言われているかもしれません。僕らは05年3月に上場して、そのときも株式市場から高い評価をいただきました(注:上場時の株価は調整後94万円)。浮かれたつもりはなかったけれども、株価は最近まで低迷していました。そうした経験もあり、株価は気にせず面白いゲーム作りに専念することが、社員の幸せや充実につながると思っています。
ヒットしたのは「運」
――パズドラがヒットした理由は?
運ですね。これをやったから上手くいったんじゃないかという分析は、正直くだらない。僕たちが作っているゲームは妥協せず、すべて魂を込めて作っています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら