週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

「G20」後は円安、円高のどちらに動くか ディーラー歴20年の達人が読む為替

5分で読める
  • 田代 岳 国際金融コンサルタント、元為替ディーラー

INDEX

 

G20で日本批判が出るか(邦銀のディリーングルーム、撮影:吉野 純治)

 

 昔から、為替相場とバレンタインデー前後とはなにかと相性がいいらしい。この日前後になると、為替市場では何度かビッグイベントが起こってきたものだ。

2月は、歴史的に為替が動きやすい月

まずは40年前の1973年。1971年のニクソンショック後の「スミソニアン体制」では、ドルの売り圧力が止まらなかった。1973年になると、2月から3月にかけて、先進各国は完全フロート制(変動相場制)に移行。この年、最初は欧州通貨、次いで円に対しても大規模なドル売り、円買いとなり日銀は1ドル308円の固定相場を維持するために、大規模な介入を行ったにもかかわらずドル売りが止まらなかった。

このときは、2月10日に愛知揆一大蔵大臣は東京為替市場を閉鎖。2月12日には欧州各国も為替市場を閉鎖した。後のFRB議長になる、ボルカー米財務次官が各国を回り、ドルの切り下げ、欧州の現状維持、円の切り上げが2月13日に合意され、2月14日に各国が市場を再開した。日本は早い時期に固定相場制に復帰したいが、当分の間フロート制に移行するとして、この2月14日が、結局は変動相場制の始まった日になった。360円から308円に円は切り上げられ、その後1973年2月14日から約40年かけて75円台まで下落することになる記念すべき変動相場制の開始の日になった。

次ページが続きます:
【昨年は日銀がしぶしぶ動いたが、今年はG20?】

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象