西武池袋本店に期間限定ストアがオープン ゼニス
毎年3月にスイスのバーゼルで開催される「BASELWORLD」をご存知だろうか。その年の新作腕時計が一堂にそろう世界最大の時計見本市である。そこで発表された新作を、このたびゼニスは日本で初めて公開する。西武池袋本店北館1階のイベントスペースに、4月27日(水)~5月10日(火)までの期間限定でポップアップストアをオープン。今年の新作をはじめとするさまざまなコレクションをラインナップする予定だ。
伝統あるゼニスの美しいタイムピースがそろう
新作の中で、まず注目したいのが「ヘリテージ パイロット カフェ レーサー」だ。20世紀半ばにイギリスで生まれた「カフェ レーサー」というオートバイ文化にインスパイアされたモデルで、ムーブメントは「エル・プリメロ4069」搭載の2カウンタークロノグラフ。古色を帯びたスチール製のケースとグレイン加工が施されたスレートグレーの文字盤で独特なヴィンテージテイストが魅力の1本だ。何より、このモデルにも搭載されている「エル・プリメロ」は、ゼニスを語る際に欠くことのできないムーブメントである。
ゼニスは1865年、時計職人ジョルジュ・ファーブル=ジャコによって、スイス時計産業発祥の地、ル・ロックルに設立された。時計職人が各地の工房や自宅で働くのが当たり前だった時代に、彼は「すべての時計部品は互いに関連している」と考え、時計づくりに関するすべての技術を集約させることを決意する。今日、時計ブランドが自社で部品の生産から組み立てまでを手掛けるマニュファクチュールを名乗ることは一つのステータスとなっているが、時計史上初のマニュファクチュールは、こうして誕生したのである。