10月15日朝、バンコクのクイーン・シリキット国際会議場(QSNCC)周辺は、普段とは異なる緊張感に包まれていた。IMF・世界銀行年次総会が開かれる会場を目指し、数百人規模のデモ隊がクロントゥーイ地区を行進。警察がラマ4世通り付近で進行を止め、周辺では交通規制も敷かれた。参加者らが訴えていたのは、途上国への債務免除、格差是正、開発プロジェクトによる地域社会への悪影響の改善などである。
QSNCCは、そもそも1991年のIMF・世銀総会を迎えるために整備された施設である。35年を経て、世界の財務相、中銀総裁、国際機関関係者らが再びここに集まった。
会場の内外で繰り広げられていた2つの光景は、一見すると対照的である。しかし今回の総会で交わされた議論を聞いていると、実は同じ問題を別の角度から映しているように感じられた。キーワードは「レジリエンス(強靱性)」、そしてその裏側にある「二極化」である。
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