2026年10月27日、ハマス・イスラエル戦争が始まって以降、初となるイスラエル総選挙(第26期クネセット選挙、定数120)が実施された。
開票結果は、事前予測に反して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派リクード党が27議席を獲得して第1党を死守したものの、右派・宗教連立ブロック全体では53議席に留まった。一方の野党アイゼンコット陣営も48議席と過半数(61議席)に達しておらず、イスラエル政治は再び混迷に陥りそうな様相を呈している。
ネタニヤフ首相のリクードが第1党
各政党が獲得した議席数は次のとおり(括弧内は議席の増減数)。
・リクード 27(-5)
・ユダヤの力 7(+1)
・ユダヤ・トーラ連合 7(±0)
・シャス 6(-5)
・宗教シオニズム 6(-2)
・ヤシャル 21(+21)
・ベヤハッド 12(-12)
・民主党 8(+4)
・イスラエル我が家 7(+1)
・ジョイント・リスト 11(+6)
・ラアム 8(+3)
アイゼンコット率いるヤシャルは、中道寄りの右派といった立ち位置である。26年に誕生したばかりの新政党なので、21議席はかなりの健闘と言っていいだろう。対してリクードは5議席減らしている。民主党は24年に労働党とメレツが合併してできた左派政党で、合計で4議席増やしている。
今回最も躍進したのはアラブ系政党で、合わせて9議席増やした。獲得議席数で見ると、ジョイント・リストは4番目、ラアムは民主党と同率5位と存在感が増した。アラブ系政党がここまでの議席を獲得したのは、イスラエルの政治史上初だ。その背景には、アラブ系市民の投票率の増加が挙げられる。
イスラエルの過去20年の平均投票率は67%、今回は10ポイント上げて77%となった。1999年の78%以来の高水準である。アラブ系市民の平均投票率が今まで50%程度だったのに対して、今回は80%まで上がった。


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