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「何の意味があるの」と言われ続けた世界史データベース 『COTEN』が迎えたAI時代の"転機"

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深井龍之介氏
AI時代に「世界史データベース」を構築することの意義とは?(撮影:尾形文繁)
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しかし「現実には、多くの人にとって有効なはずの世界史の知識が、あまり社会の中で活用されていません。なぜなら深いインサイトまでたどり着くためには膨大な調査が必要で、かつ情報へのアクセスコストが高いからです」と深井氏は語る。

そこで世界史データベースを構築して、“人類の叡智”に誰でも手軽にアクセスできるようにする。完成すれば「人類の軌跡や共通点から学ぶ」という思考・姿勢を持つ人々に活用され、新しい時代の必須ツールになると考えているのだ。

新しい企業の形を模索して

COTENは株式会社だが、事業を支えるお金の集め方にも独自の考え方がある。

例えばCOTEN RADIOは高い人気を誇るのにもかかわらず、配信開始から現在に至るまで広告をつけていない。一部有料化や広告掲載を収入の柱とする案も検討したことはあるそうだが、聴ける人を限定したり、広告主の意向に配慮して番組の内容を変えたりすることは目指す姿と必ずしも一致しないと考えたという。

世界史データベースの実現に向けた調査や開発にも、継続的に費用がかかる。深井氏が担うコンサルティングや講演、顧問業務などからの収入で運営を支えた時期もあるが、それだけでは限界があった。

事業の目的を損なわず、活動を続けるための資金をどう確保するか。その問いに対する一つの答えが、事業の社会的な意義に共感する個人や法人から、継続的な支援を受ける仕組みだった。

2020年9月には、COTEN RADIOの存続を支えることを主な目的に個人サポーターの募集を開始。翌2021年には、約8400万円の資金調達も実施した。2022年1月にはサポーターの呼称を「COTEN CREW」に改め、法人向けの募集も正式に始めた。

(撮影:尾形文繁)

この流れの中で2022年、深井氏は「株式会社COTENの大実験 〜ポスト資本主義と皆でつくる新たな世界〜」と題した配信で、新しいお金の使い方を呼びかけている。

「必ずしも自分自身だけに直接返ってくるわけではないのに、お金を払うという行為をやってみてほしいんです」

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