INDEX
JR各社やメーカーなどを会員とする国際高速鉄道協会(IHRA)の会議が10月7〜9日に開催された。3日間の会期中、8日に福岡市内で行われたメイン会議では、世界各国の鉄道政策・鉄道事業のトップらが自国の高速鉄道プロジェクトについてその進捗状況を説明した。メイン会議の様子は報道陣にも公開された。当事者から生の声を聞くことができる貴重な機会である。
オーストラリアとアメリカ「新幹線」は走るか
会議の最初のセッションでは、JR九州の青柳俊彦会長、木村敬熊本県知事、平田研長崎県知事らが、九州を例に新幹線が都市開発にもたらす効果を説明した。鉄道など公共交通機関の駅を中心に街づくりを進める「公共交通指向型都市開発(TOD)」にはどの国も関心が高い。
日本にはその実例が豊富だ。九州の最近の事例では熊本駅と長崎駅の周辺が新幹線開業で大きく変貌した。3氏がそれぞれのプレゼンで開業前と開業後の写真を比較しながら説明すると、会場の参加者が感心している様子が会場の後方にある報道席からも実感できた。翌9日は参加者らが実際に長崎駅や熊本駅の周辺を視察する日程だった。
海外の展開についてはオーストラリア、タイ、イギリス、アメリカ、インド、インドネシア、台湾の状況についてそれぞれの政策または事業担当者などから説明があった。その中から、オーストラリアとアメリカの内容について紹介する。会場での発表で足りない部分は公式発表済みの情報で補足した。

