世界各地で高速鉄道の建設が進むなか、なぜアメリカだけ取り残されているのか。この点についてモールトン議員は「アメリカにおける高速鉄道の問題は、根本的に政治の問題である」として、以下のように説明する。
「高速鉄道は高速道路や航空路線という多額の補助金を受けた交通手段と競わなければならないにもかかわらず、共和党は連邦補助金を使わせず、民間セクターだけで高速鉄道を開発させようとしている。 一方で民主党は、民間セクターのイノベーションや効率性を取り入れず、完全に政府主導で鉄道を開発したがる」。そんな中で共和党も民主党も賛成し、超党派で進んでいるのがブライトラインウエストなのだという。
テキサス「新幹線」計画の今後は
では、モールトン議員もかつてかかわっていたテキサスの高速鉄道計画は今後どうなるのか。この点についてモールトン議員は、「バイデン大統領の下でアムトラックがテキサスのプロジェクトを引き継いだが、トランプ大統領の下で、プロジェクトはアムトラックから取り上げられ、再び民間セクターへと戻された」と述べた。
今後については、「私の希望は、テキサス州において民間と公的支援のバランスを適切に取れるようになること」と話した。「共和党が強いテキサス州で高速鉄道が成功すれば、ワシントンにおける政治的合意は一気に拡大し、全米各地で高速鉄道の開発が劇的に進展する」と期待を寄せる。テキサス州のプロジェクトを再び軌道に乗せるためにもブライトラインウエストの成功が極めて重要な試金石になるといえる。

