複雑な歴史を持つ街
品川駅から7駅目、京急本線の特急を使えば2駅6分。今回訪れた「平和島駅(東京都大田区大森北6-13-11)」は、そういう位置にある。都心にこんなに近いのに、平和島といえばボートレース場と埋め立て地の公園、物流センターの倉庫街。夜になったら人っ子ひとりいなくなる。そんなイメージだった。
筆者の自宅最寄り駅から電車に乗って、品川で京急本線に乗り換える。この路線は羽田空港にもつながっているから、乗るとちょっとした旅行気分にひたれる。ボックス席を採用した列車も多いからなおさらだ。
平和島駅は高架になっている。階段を降りて、東側を見ると、駅をかすめるように第一京浜が走っている。これを越えて少し歩くと、ボートレース場や倉庫街が広がる、いわゆる平和島だ。
駅まわりのこの一帯は、なかなか複雑な歴史を持つ。駅の東側を通る美原通りは、かつての東海道。周辺は江戸時代から海苔養殖が盛んで、明治から昭和初期にかけて大森は日本一の海苔生産地として栄えた。


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