キャンプ場の各区画は、ひとつひとつが小高い丘のようにつくられている。短い階段を登ると、そこがちょっとした広場になっていて、テント張りや、煮炊き、バーベキューなどを楽しむことができる。丘の下からは、その様子が見えないのでプライバシーの確保も万全だ。
キャンプ場で会った中根和也さん(40)は、家族と車で訪れていた。本格的なキャンプの前に、肩慣らしのために利用したのだという。
「もともとキャンプが趣味だったんですが、子どもが生まれてからはなかなか出かけられなかった。でも、そろそろ連れていける年齢になってきたので、本格的なキャンプを再開しようと考えるようになったんです。ただ、いきなり宿泊は無理なので、今日は肩慣らしのためのデイキャンプです。それでも6年ぶりです」(中根さん)
運営は大田区なので、前述のように利用料金はかなり抑え目だ。そのため、休日はなかなか予約が取れないという。
「自宅から車で10分ほどの場所にこれだけの施設があるのは本当に助かります。欲をいうと、薪や炭など、持ってきたものが足りなくなったときに、そうした品物を買える場所があるとうれしいですね」
中根さんの指摘通り、このキャンプ場には関連の売店がない。このことを問題視する人は地元にもいる。
キャンプ場を変えたい地元の仕掛け人
平和島でキャンプ用品といえば、必ずこの店の名前があがる「MAX CAMP(東京都大田区大森北2-12-8)」のオーナー、今年51歳の松浦高士さんは生まれも育ちも平和島だ。松浦さんは食品加工の会社の代表も務めている。趣味が高じてキャンプ用品の店舗を持つようになったという。
松浦さんは、平和島公園キャンプ場についてこう語る。
「せっかく区が税金を使ってキャンプ場をつくったんだから、もっともっと魅力のあるキャンプ場にできないかって、ずっと考えていたんですよ。そのためにも、施設内の売店は必須だと思っています。うちの店にもキャンプ場では『薪が買えない』『炭が買えない』というお客さんが来るんですよね(苦笑)」


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