すると、一人からこんな答えが返ってきました。
「そりゃ、お団子とか、饅頭ちゃいますか?」
議長が、さらに尋ねます。
「それ、皆さん、何て呼んではりますか?」
「甘いもん、言うてます」
「そやから、高齢者しか来ないんちゃう? 今風に言うたら、どうなりますか?」
「そりゃ、スイーツですな」
「それでええ。スイーツ巡礼、つくりまひょ」
まるで問答のようですが、実際に交わされたのは、これだけシンプルなやり取りでした。
そして、旅行会社の協力を得て、「スイーツ巡礼」を企画することが決まりました。
私は、少し不思議に思って質問しました。
「それって、売店で売っているものですよね。それが観音巡礼になるのですか?」
すると、こんな答えが返ってきました。
「かまへん、かまへん。来てもらうことが大切なんや。来たら、必ず参拝されるから」
なるほど、と思いました。観音巡礼の文化を次世代に受け継ぐために、巡礼そのものを変えるのではなく、これまであった「巡礼」の「表現」を変えたのです。


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