この中間選挙後の世界で、ますますリスクの高まるトランプ政権に直面して、高市首相はどうするのだろうか。
「日本は、韓国、オーストラリア、そして欧州との関係を強化したほうが、はるかによいだろう」と元アメリカNATO大使のダールダー氏は主張する。信頼できないアメリカを前に、中堅国は団結すべきだという、カナダのマーク・カーニー首相の呼びかけに賛同する形だ。アメリカが指導者の役割に戻り、同盟国の声に耳を傾けてくれるのを、ただ期待するだけでは足りない。
ダールダー氏は、「日本人は、依存によって身動きが取れなくなっている。欧州の多くの国も同じだ」と認める。
「トランプ氏は、高市氏に力がないことに安心している」
しかし高市氏の場合、アメリカの意向を第一に考える姿勢が深く根づいている。
「トランプ氏にへつらうことで、高市氏は、彼が自分の味方になったと思っている」と、コロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏は語る。「しかし、トランプ氏が尊重するのは、力だけだ。彼は、高市氏に力がないことに安心している。だから、彼女がついてくるのは当たり前だと思い、軽んじている」。
日本だけが、この依存のわなにはまっているわけではない。欧州も、アメリカとの同盟を維持したいと願っている。ただ、日本と欧州には違いがある。カーティス氏が指摘する。「欧州の国々は、お互いに支え合える。日本には、相手が誰もいない。アメリカがいなければ、日本は身動きが取れなくなってしまう」。


※ログイン後、コメント入力が可能です。