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モバイルSuicaに加わったコード決済「teppay」 JR東日本はなぜSuicaとは別の決済サービスを導入したのか

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teppay
スマートフォンに表示したteppayのバーコードを、店の端末で読み取って支払う(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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teppayの残高はアプリ内でSuicaにチャージできるので、teppayに入れたお金を電車代に回すことはできる。モバイルSuicaの定期券や、えきねっとのきっぷもteppayの残高で買える。残高はほかの利用者にも送れ、親が子どもに送った残高を子どもがSuicaにチャージして交通費にする使い方を、JR東日本は想定している。ただし受け取った残高を現金に戻すことはできない。

teppayの残高からSuicaにチャージする画面。決済方法にteppayを選ぶ(写真:筆者撮影)

Suicaを直すより先に出せた

Suicaがあるのに、なぜ別の決済サービスを足したのか。報道公開後の囲み取材で、JR東日本マーケティング戦略部Suica・決済基盤構築ユニットの高松奈帆人決済・金融事業部長は、Suicaの弱点を2つ挙げた。チャージが要ることと、2万円までしか買い物に使えないことだ。利用者からは「随分前から」この2点を解消してほしいという声があり、teppayはそこを埋め合わせるものだと説明した。

Suicaを便利にする手段としては、「今日この時点では」コード決済機能を載せるのが「一番スピーディーでお客様に大きな価値を提供できる」と高松氏は話した。Suica本体の仕組みを作り替えるのを待たずに出せる手段として選んだという説明で、将来もこの形だとは言っていない。

囲み取材に応じるJR東日本の高松奈帆人決済・金融事業部長(写真:筆者撮影)

Suicaの残高はカードやスマートフォンのICチップの中にあり、改札機や店の端末はチップの金額を読んで差し引く。teppayの残高はJR東日本のサーバーにあり、店がコードを読み取ると、サーバー側で引き落とす。2万円の上限はSuicaのチップの側に残ったままで、teppayはその外側に別の残高を作った。

JR東日本は2024年12月から、Suicaを10年かけて作り直す計画「Suica Renaissance」を進めている。Suica本体の残高や乗車券もチップではなくサーバーで管理する方式に10年以内に移し、その先でチャージ不要の後払いも実現する計画だ。コード決済だけは、計画の発表時から2026年秋と時期が決まっていた。

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