痛みが辛い場合は、市販の鎮痛薬を使用してください。ただし、持病、妊娠、ほかの薬との飲み合わせによって使用できない薬もあるので注意しましょう。添付文書を確認し、不明な場合は薬剤師に相談してください。家族など他人に処方された薬を使用してはいけません。
帯状疱疹でとにかく大切なのは、痛みを我慢しないことです。
高齢の患者さんには、薬をできるだけ使いたくないと考える人が少なくありません。なかには、帯状疱疹だとわかっていても、痛み止めを口にしない人もいるくらいです。
しかし、強い痛みを我慢すると、ストレスがたまり、良質な睡眠が妨げられ、免疫力の低下、ひいては症状の悪化をまねきます。また、急性期の強い痛みは、帯状疱疹後神経痛のリスクと関連します。
帯状疱疹後神経痛になってしまうと、帯状疱疹が治ってもなお、長期間にわたって辛い痛みと付き合っていかなければならないという、このうえない悪循環をもたらすかもしれないのです。
繰り返しになりますが、痛みを無理に我慢する必要はありません。そして、医師から処方された痛み止めは、用法・用量を守って適切に使用しましょう。
皮膚症状が出た患部はデリケートに保護
痛み止めを服用したら、続いて皮膚症状が出ている患部を保護しましょう。
発疹や水疱が衣服にこすれて痛む場合は、患部を清潔にしたうえで、ワセリンなどの皮膚保護剤を薄く塗る方法があります。ワセリンにはウイルスを抑えたり、炎症を治したりする作用はありませんが、皮膚の乾燥や衣服との摩擦をやわらげるのに役立ちます。
また、ワセリンを塗っただけでは、周囲への感染をじゅうぶんに防ぐことはできないので、水疱がある部分は、衣服や皮膚に張りつきにくい被覆材で覆い、患部に触れたあとは石けんと流水で手をしっかりと洗いましょう。
市販の保湿クリームやかゆみ止めには、患部を刺激する成分が含まれていることがあります。自己判断でさまざまな外用薬を重ねて塗ることは避け、受診までの応急処置として使用する場合は、ワセリンなどの刺激が少ないものにとどめるのが無難です。


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