有料会員登録
ビジネス

一級品のシャインマスカットが"わずか300円"で販売…創業110年、500人雇用「岡山の超多角化企業」が気づいた"地産地消の罠"

11分で読める
あぐりガーデン岡山店のランチ
バイオ肥料で育てた野菜をたっぷり使った惣菜ビュッフェと、イタリアンシェフ特製のメインプレートがつく、真庭あぐりガーデン岡山店のランチ(写真:筆者撮影)

INDEX

「僕ね、地産地消って、ぜんっぜん興味ないんです」

真庭あぐりガーデンを運営する十字屋グループ4代目の代表・牧一穂(ひとほ)さんの言葉だ。

真庭市のゴミ焼却施設を3カ所から1カ所に減らした「ゴミ処理業者」

岡山県真庭市の複合施設「真庭あぐりガーデン」は、地元の野菜を使ったレストラン&カフェと販売所、子どもが遊べる芝生広場を備え、人口約4万人の過疎の町に年間約24万人を集める。運営する十字屋グループの本業は、廃棄物や汚水、ゴミ収集を担う環境衛生業だ。

代表の牧さん(写真:十字屋グループ)
【写真を見る】一級品のシャインマスカットが"わずか300円"で販売…創業110年、500人雇用「岡山の超多角化企業」が気づいた"地産地消の罠"(33枚)

ゴミ処理業者が、なぜ「食」に参入しているのかは、前編に詳しい。

真庭本店の2025年の売り上げは、前年比110%と伸び続けている。2024年、岡山県岡山市に出店した2号店は、オープンからわずか半年で約16万人が来店。真庭市は、岡山店から車で約1時間半ほど北上した町だ。岡山県北部の地域で採れた野菜を、県南部の人が消費する。

つまり、真庭あぐりガーデンの岡山店は、地元の野菜を地元の外で売る店だ。

一方の真庭市は、「バイオマス産業都市」「SDGs未来都市」に選定され、地域の資源を活かして「ヒト・モノ・カネ」を地域の中で循環させる街づくりを掲げている。その町で、地元農産物を地元で消費する「地産地消」に興味がないとはどういうことなのか。

岡山店のランチは、イタリアンシェフ特製のメインプレートとランチビュッフェ。この日の季節のお魚は、タラ(写真:筆者撮影)

牧さんの言葉の真意には、自治体も住民も巻き込んだ「循環」の構想があった。この循環は、真庭市のゴミ焼却施設を3カ所から1カ所に減らした。

2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数