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40万円超、巨大カメラ付きスマホで過熱する中国勢の望遠競争、ファーウェイが狙う次の一手

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外付けカメラを装着した「Mate 90 Pro Max」
外付けカメラを装着した「Mate 90 Pro Max」(写真:ファーウェイ公式)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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これらの製品は、デジタルカメラよりも小型で画質面では劣っていた当時のスマートフォンカメラを補い、スマートフォンで高画質な写真を撮影できる体験を提供した。しかしその後、スマートフォンのカメラは大きく進化した。大型センサー、光学式手ぶれ補正、デュアルカメラやトリプルカメラ、ペリスコープ望遠の採用、さらにAI処理などによって、デジタルカメラに迫る撮影も可能になった。その結果、外付けカメラは主流になることはなかった。

スマホの望遠レンズ競争

「Ruiying Z10」は、スマートフォンとの接続に無線ではなく本体の接点を用いることで、接続やデータ転送の不安定さを抑え、スマートフォンと一体化して使用できる。スマートフォン本体の内部スペースには限りがあるため、大型の撮像センサーや望遠レンズを組み込むことは難しい。「Ruiying Z10」は、スマートフォンカメラの物理的な限界を突破する可能性を示した製品といえる。

ただしスマートフォンの望遠性能を外付けアクセサリで拡張する動きは、すでに2年前から他メーカーも始めている。中国のvivo(ヴィヴォ)が2025年に発売したスマートフォン「X200 Ultra」は、専用の望遠200mmテレコンバーターレンズを用意した。カメラ分野で提携する老舗レンズメーカー、ツァイスと協業した光学性能に優れるレンズだった。

それ以前にもスマートフォン向けの望遠レンズは存在したが、多くはプラスチックレンズを採用しており、レンズは暗く、手ぶれ補正にも対応しない製品が少なくなかった。vivoは専用アクセサリーとしてカメラアプリに統合し、スマートフォンで本格的な望遠撮影を楽しむ道を開いたのである。

その後、日本でもスマートフォンを展開するOPPO(オッポ)も参入した。現在販売中の「Find X9 Ultra」では、同じくカメラ分野で協業するハッセルブラッドのロゴを冠した本格的な望遠レンズをオプションとして用意する。その後、中国のHONOR(オナー)、そしてファーウェイも外付け望遠レンズの分野に参入した。中国メーカーのフラッグシップスマートフォンでは、望遠レンズを装着するという提案が当たり前になりつつある。

OPPO「Find X9 Ultra」に望遠レンズを装着(写真:OPPO公式)

ファーウェイの今回の外付けカメラは、こうした望遠レンズを一歩も二歩も進化させた製品だ。ファーウェイのフラッグシップスマートフォンのカメラ機能をさらに強化するとともに、自社が高いカメラ技術を持つことをアピールする製品ともいえる。

これらの外付け望遠レンズや外付けカメラは、一過性のブームに終わる可能性もある。価格が高く、携帯性を損ない、対応機種も限られるためだ。

それでも、必要な場面だけレンズやカメラユニットを追加するという発想は、スマートフォンの撮影性能を手軽に高める合理的な方法でもある。日本の消費者が知らないうちに、中国メーカーのフラッグシップスマートフォンでは、外付け望遠レンズや外付けカメラの性能を競う動きが始まっている。

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