ただし、水平のスポーク上のスイッチは、シルバー地に白文字であり、光線の具合によっては見づらいことがあった。
収納スペースは各所にあって、日本の軽自動車を研究した跡がうかがえる。特に、後席の折り畳み方は、座面のチップアップができることを含めてN-BOXそっくり。ちょっとえげつないと感じたし、軽自動車をよく知る人であれば、評価を下げる要因になるかもしれない。
走行フィールは2代目「ゴルフ」を思わせる?
試乗した300プレミアムは、満充電で320kmの走行が可能な、35.84kWhの駆動用蓄電池を搭載する。他のBYD同様、信頼性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーだ。
フロントに積まれ前輪を駆動するモーターの最高出力は、軽自動車の自主規制値である64ps、最大トルクは160Nmとなる。バッテリー容量が大きいぶん、1230kgの車両重量は、日本車の軽EVより200kgほど重い。
しかしながら、加速は十分。発進時のマナーも自然だ。軽自動車は車両重量に対してエンジンの力が限られているので、強力な加速が必要なときなど、エンジン音が気になることがある。
これはラッコに限った話ではないが、EVの静かさというメリットが、もっともありがたいと感じるカテゴリーだと改めて感じた。
回生ブレーキは他のBYD同様、ノーマルでは弱めだが、センターディスプレイの設定画面で少し強くすることもできる。フットブレーキの反応はやや唐突、いわゆるカックンブレーキ気味だったが、踏み方を変えることで解消した。
乗り心地で感じるのは、フロアなどの骨格から直接的な響きがあること。ソリッドなフィーリングで、同じBYDの路線バスに似ているし、昔のフォルクスワーゲン、例えば2代目「ゴルフ」あたりを思い出させる。
日本メーカーは乗用車だけでなくバスでも、こういった感触はネガであると考えているようなので、それに慣れたユーザーは気になるかもしれないが、ゴルフがそうであるように、ボディ剛性の高さがピュアに伝わってくるのもたしかである。


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