カドマルの四角を取り入れたコンパクトカーは珍しくはなく、輸入車ではフィアット「パンダ」、日本車ではトヨタ自動車「シエンタ」などが該当するが、ラッコは一歩進めて、長方形のカドマルにこだわったところが徹底している。
感心するのは、全身カプセルモチーフで埋め尽くすのではなく、フロントの上下とリアコンビランプ、サイドのドアハンドル周辺とドアミラーという、目立つ部分に効果的に入れていることだ。
これはBYDグループのグローバルデザインディレクターが、アルファ・ロメオやアウディにいたヴォルフガング・エッガー氏であることも関係しているだろう。欧州で豊富な経験を持つデザイナーをトップに据えたことが、見せ方上手につながっているのではないかという気がした。
装備の充実にも注目
インテリアもまた、インパネのスイッチパネルやエアコンルーバー、シートの模様などに、カプセルモチーフを採用。エクステリアとのモチーフの統一のおかげで、車両全体としてまとまりのあるデザインになっている。
デジタルメーターが小ぶりなのに対して、センターコンソールが大きめというのは、同じBYDの「ドルフィン」や「ATTO 3」にも通じる。
ドライブセレクターはP(パーキング)レンジだけボタン、それ以外のDやRレンジはレバーでシフトするという、日本の軽自動車にはない方式で、最初は戸惑うかもしれない。しかし、形状は長円形ではなく楕円形で、手になじみやすいだろう。
ドアのアームレストは、ひじが乗る部分だけ合成皮革張りとしているなど、予想以上に感触を重視しているところが興味深かった。
300プレミアムでは合成皮革張りとなるシートは、素材のためか張りが強く、長距離走行でも腰痛などで悩まされることはなさそうな感じを受けた。ファブリック仕様も試してみたいところだ。
驚いたのは、電動調節機構が付いていたこと。ステアリングにチルトだけでなくテレスコピックの調節機構が装備されることを含めて、軽自動車としては珍しい。


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