すると、その先輩は上司の話を聞いた後、あわてず、落ち着いた低めの声でゆっくり意見を返していたのです。その姿を見て、「対話のコツはこの間合いと声のトーンだ!」と発見しました。
同じことを言っても、抑揚で「刺さり方」が変わる
逆に、会話がうまくいかない人を見ていると、上司の話が終わるや否や、あわてて高めのトーンで早口に返してしまいがち。一生懸命なのですが、どうしても落ち着きがなく見え、説得力も弱くなる。
同じことを言っても刺さり方がまったく違うのです。
説得力は、言葉の中身だけで決まるわけではないということ。相手の話をきちんと聞いたら少し間をとって、落ち着いた低い声で返すこと。それだけで、相手の受け取り方は驚くほど大きく変わります。ここで会話の例を見てみましょう。
あなた「では、ここで本題に入らせていただきます。本日ご提案するのは――(間を置き、声を落として)、御社のコスト削減につながる新たなご提案です」
相手「ほー」と前のめりにじっくり聞きはじめる
あえて「間」を取り、さらに声のトーンを落とすことで、相手の集中を引きつけることができます。
なぜ、「抑揚」がそこまで重要なのでしょうか。声に変化があると、脳はこう反応します。「あっ今、大事な話だ」。つまり、抑揚とは、相手の脳の中であなたの言葉に蛍光ペンで線を引くような効果があると言えるのです。



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