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ビジネス #レゾナック 半導体材料“頂上戦略”

「石油化学事業は独立した形が最適」、半導体材料への集中急ぐレゾナックCFOが語るクラサス「Pスピンオフ」の狙い

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半導体材料を中心とした機能性化学材料への集中を進めるレゾナック・ホールディングス(撮影:今祥雄)

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総合化学のレゾナック・ホールディングスは半導体材料を中心とした機能性化学材料メーカーへの転身を図っている。2023年1月に昭和電工が20年に買収した日立化成(当時、昭和電工マテリアルズ)との統合によって誕生して以降、20近い事業の再編を進めてきた。9月29日には石油化学事業を子会社化したクラサスケミカルを「パーシャル・スピンオフ制度」で上場させた。その狙いはどこにあるのか。改革の進捗も含めて、レゾナックの染宮秀樹CFO(最高財務責任者)に聞いた。

自らの船をコントロールできるほうが事業側にも望ましい

――石油化学事業をクラサスケミカルとして分離・独立させました。20%未満の出資を残すパーシャル・スピンオフ制度を選んだ理由も含めて狙いを教えてください。

レゾナック傘下では、石油化学事業に対して「減価償却費の範囲内に投資を抑え、それを超える営業キャッシュフローは半導体領域に投入する」というルールを課していた。しかし、独立すれば、クラサスとして創出したキャッシュフローを自らの判断で設備投資や株主還元に充てることができる。自らの船をコントロールできる形にするほうが事業側にとっても望ましいだろう。

クラサスの設立を決めた際、現場のメンバーを含めて「レゾナックに残りたい」という人はほとんどおらず、「独立して自分たちの足で頑張っていきたい」と前向きに捉えてくれた。

そもそも半導体投資のリスクを許容する株主と石油化学事業で安定的なキャッシュフローを期待する株主とはまったく異なる。このため、株主レベルで会社を分けることが最善だと判断した。全株を手放さずに20%未満保有のパーシャル・スピンオフにすることで従業員、地域社会、株主にとって「三方良し」になると考えている。

そめみや ひでき 1968年生まれ。90年野村総合研究所入社。野村証券金融研究所、メリルリンチ日本証券、JPモルガン証券を経て2015年ソニー(現ソニーグループ)入社。16年ソニーセミコンダクタソリューションズへ出向、20年同社ソリューション事業担当執行役員、21年3月ソニーCFO付特命担当。21年10月昭和電工入社、22年取締役常務執行役員最高財務責任者(CFO)兼昭和電工マテリアルズ(当時)常務執行役員最高財務責任者(CFO)、23年から現職(撮影:梅谷秀司)

――石油化学事業は、特に足元で安価な中国製品との価格競争が激化しています。「足を引っ張る石油化学事業を切り捨てた」のではありませんか。

記事の続きでは、レゾナックとクラサスの今後の関係性、事業ポートフォリオ改革の手応え、投資競争が激化する半導体材料市場でCFOとしてのリスク管理の考え方などについてお読みいただけます。

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