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政治・経済・投資 #ルポ躍進AfD 混迷するドイツ

「外国人は去れ」の対象は誰なのか…ドイツ地方選のAfD大勝利を意外と冷静に受け止める地元マクテブルクの移民系住民

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ドイツでもフランクフルト中央駅周辺は移民系の人の割合が高い(2026年9月12日)筆者撮影

※本記事は2026年10月2日11:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。
 

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ドイツで9月6日に投開票が行われたザクセン・アンハルト州議会選挙は、旧東ドイツの一州の選挙でありながら、国際的な注目を集めた。移民排斥などを掲げる右派ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD、アー・エフ・デー)」が躍進したからだ。ポピュリズムの現在地から何が見えるのか。ドイツ取材歴の長いジャーナリストが現地取材をもとにルポする。投開票日直前の緊迫の集会模様を伝える第1回、政権与党の苦悩を伝える第2回に続き、第3回では移民系住民の受け止めに迫る。

旧東ドイツのザクセン・アンハルト州の外国人人口比率は、ドイツ全国平均から見れば小さいが、マクデブルク市内でも移民系住民の姿は目につく。市内を南北に走るオットー・フォン・ゲーリケ通り沿いには、移民系住民によるトルコやアジア料理店、床屋などが並んでいる。

投票日の前日の9月5日(土)、「ドイツのための選択肢(AfD)」の選挙集会に向かう途中で、そうした床屋の一軒に寄った。

店の主人はクルド系イラク人のシュワンさん(35歳)。11年前にイラクからドイツに逃げてきて、難民認定を受けた。2015、16年でシリア、イラク、アフガニスタンなどから100万人以上の難民がドイツに入ったが、あの人の波にシュワンさんもいたのだろう。

客の髭を剃るシュワンさん(2026年9月5日、マクデブルク。筆者撮影、以下同じ)

選挙でAfDが躍進しそうなことに不安を覚えるか、と尋ねると、「不安はない。何が起ころうと関係がない。私の生活と政治は別だ」との答えが返ってきた。

「ドイツ人から直接危害を加えられたことはない。ありがたいことに今まで何も起きていない。私の客の90%はドイツ人だ。皆友好的だ。中にはAfD支持者もいるが、働いている外国人は問題ない、と言っている。これまでも、すべての外国人を追い出せ、と言う人はいたが何も起きていない」

独身で、ドイツには親族はいないが、イラクのクルド自治区に祖父アリさん、父フセインさんを始め一族がいるという。「ドイツ国籍は持っていない。だから時々不便だ」と話す。

「コーヒーをどうですか」と勧められるままに、片隅にあるポットのコーヒーを飲みながら、ちょうど客として来ていたドイツ人の教育関係者(24歳)にも、AfDをどう思うかと話しかけてみた。

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