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「美容院で1回8万円」「子どもの頃のあだ名は脇毛」カーリーガールが「くせ毛を活かす」ヘアケアブランドを立ち上げたワケ

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スタイリングをする前の髪
いじめの対象にもなったカーリーヘア。リンさんは13歳から縮毛矯正をしていました(写真:リンさん提供)
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2020年、コロナ禍に襲われ、会社員生活が一変。平日は夜遅くまで働き、土日もずっと外出しているようなアクティブな毎日だったのに、それができなくなった。

家にいる時間が増えたため、くせ毛について発信することを思いつく。当時はほとんど英語での情報しかなく、日本語で発信することに意味があると考えた。

SNSを始めても、最初は「これは嘘」「あなたの髪だけでしょ」などの否定的な意見が多かった。日本では、まだくせ毛を活かす発信をしている人がほとんどいなかったため、にわかには信じられなかったのかもしれない。

スタイリングをする前の素の髪。くせ毛は髪がぼわっと広がりやすい特徴もある(写真:リンさん提供)
スタイリングをしたあと。ヘアクリームやジェルを使うことで広がりが抑えられ、きれいなカールがキープできる(写真:リンさん提供)
スタイリング後のうしろ姿(写真:リンさん提供)

筆者も同様だ。自分で試してみるまで、自分の髪がパーマのようなきれいなカールになるとは到底思えなかった。

リンさんはそれでも発信を続けた。次第に実践する人が増えていくなかで、ある問題に気づく。

日本ではくせ毛専用の商品がほとんどなく、リンさんは海外の商品を紹介していた。ところが、海外のサイトでの購入方法がわからない、購入しても梱包が雑で破損して届く、においがきついなどの声が届き始めた。

「海外のドラッグストアには、ストレートヘア用とカーリーヘア用の棚が当たり前にありました。でも、日本には『くせ毛を直す』商品はあっても『活かす』ものが一切ない。それでも、海外では普通に売られているから、日本でも売れる日が来るかもしれないって思って」

SNSの反応からニーズがあることも感じていた。コロナ禍で時間があったこともあり、「ないなら自分でつくろう」と決意する。

企画書を送り続けたが「返事はなし」

SNSで発信を始めてから数カ月後、化粧品会社に連絡を取り始めた。企画書をつくり、OEM商品を製造してくれないかと問い合わせる。全国各地の約20社に送ったが、半分は返事すらない。最初は取り合ってくれても、途中で連絡が取れなくなることもあった。

リンさんは本業で商品を宣伝することには慣れていたが、開発の経験はない。当初は「100~200個つくってほしい」というメールを送っていたという。

「OEM商品って普通は5000個くらいからなんですよ。今だったら100個なんて少なすぎるってわかるんですけど(笑)当時は知らなかったんですよね」

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